PCVR VR開発環境 スペックの基礎知識

VRの開発環境(Unity,Blender)やPCVRが動くPCの推奨スペックは、これからも製品ごとに変わっていく。手持ちのPCで動作するかを判断するための前提知識についてのまとめ。

目次

目的:

たとえば、リフレッシュレート(1920×1080, 120Hz)のPCVRが動作するPC環境かを判断する。

動作環境について

Unity、Blender、PCVRなどPCのスペックについて推奨される動作環境というものがあります。その動作環境の数値以下では快適な使用ができない。まずは、PCを買う前に公式HPで動作環境のチェックをしてから同じスペックで揃える必要がある。

また、開発ソフトならバージョンの変更、PCVRなどが動くPCに高いスペックが要求されることもある。そのため何年先までそのPCを使用するかにもより多少のスペックオーバーが必要になる場合もある。

■ ざっくり理解


OS

OS:ソフトとハードの制御するソフト(基本ソフトウェア)

👉ピザ屋なら、注文に合わせて調理の段取りを組むチーフシェフ

動作環境

PCVR(Windows 10)、Unity(クロスプラットフォーム)、Blender(クロスプラットフォーム)


CPU

CPU:PCの頭脳(中央演算処理装置)

クロック数:一秒間に実行できる命令の数(1GHz → 約1秒間に10億回の計算ができる)

👉ピザ屋なら、シェフの調理の素早さ

コア数:同時処理が可能な数

👉ピザ屋なら、シェフの数

動作環境

:Unity(2GHz)、Blender(2GHz,8コア)、PCVR(intel core i5 4590, AMD Ryzen 5 1500X以上)


メモリ

メモリ:一次記憶装置(RAM)

👉ピザ屋なら、調理台の広さ。広いほうが作業が早い。

動作環境

:PCVR(8GB以上)、Unity(8GB)、Blender(8GB)


ストレージ

ストレージ:二次記憶装置(HDD,SSDなど)

👉ピザ屋なら、冷蔵庫の大きさ。

動作環境:PCVR(4GBくらい)


GPU

GPU:画像処理装置

通常のPCはCPUに内蔵されているが、高画質のゲームや3D空間を出力するためには重要な部品。

フレームレート(fps):1秒間に出力できる回数。

👉ピザ屋なら、シェフがピザを焼くスピード

動作環境

:PCVR(NVIDIA GeForce  RTX 1060以上 または AMD Radeon RX 580以上), Unity(MacならばMetal対応の Intel と AMD GPU), Blender(8GB RAMを搭載したグラフィックスカード)

Cf.PS5(120fps)


モニター

モニター:出力装置

リフレッシュレート:1秒間に画面を書き換えられる回数(90Hz → 1秒間に90回画面を書き換える)

解像度:画素数

Meta Quest 2:1832 x 1920(片目)

Cf.FHD:1920 x 1080, 4k:3840 x 2160, iPhone 14 Pro Max 2796 x 1290

👉ピザ屋なら、カウンター係がピザをお客に出すスピード。

動作環境

:PCVR(30Hz〜120Hz)、ゲーム(60Hz〜120Hz) 

Cf.テレビ(30Hz)、4Kテレビ(60Hz)


■ まとめ

・リフレッシュレート120GHzのPCVRの場合、推奨OS(Windows 10)、CPU(Core i5 4590(第4世代)以上)、メモリ(16GB)、ストレージ(500GBくらい)、GPU(NVIDIA GeForce  RTX 2060 6GB以上)、これらは最低限チェックすることになる。

👉ボトルネックに注意すること。例えばピザ屋の例では、段取りを組むチーフシェフからカウンター係までのピザをお客に提供する流れの中で、どこか一つでも遅い所があるとそのスピードがボトルネックとなる。

・基本的には、使いたいモニターやPCVRのリフレッシュレートに合わせて逆算していく。

・カッコ内の数値は、バージョンなどにより今後も変化する(正確な内容は公式サイトにアクセスする必要がある

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